「首こり」が様々な不調の原因に!首こりを放置するリスクや解消法について紹介

2023.07.24

頭痛、めまい、自律神経失調症は「首こり」が原因?!

首の痛みやコリは、現代人なら誰もが経験したことがあるかもしれません。
重さが6~8キロもある頭を支える頸椎(けいつい)は、自分が思っている以上に大きな負担がかかりがちです。例えば、角度によって筋肉への負担が大きくなるという研究結果もあり、30度傾けると約3倍、45度傾けると約4倍になると言われています。
特にスマホやタブレットなど下を向く体勢が15分も続くと、首の筋肉はあっという間に疲労状態に陥ってしまいます。
この時に首の緊張を緩めてあげれば元気な状態に戻りますが、緊張した状態が続くと「痛み」や「コリ」につながってしまうのです。このような症状を皮切りに、体中に不調が出てしまうのを「ストレートネック(スマホ首)」とも呼びます。

首がこると「神経」を圧迫する

首にはたくさんの筋肉があり、それらの筋肉の間を複雑に絡み合うように神経や血管が走っています。
首がこると、首の中にある神経や血管に悪影響を与えるため、頭痛、めまい、自律神経失調症などの症状が出やすくなると言われています。
自律神経の働きが悪くなると「不定愁訴」と呼ばれる以下のような症状が現れ、ひどくなるとパニック障害やうつ、慢性疲労症候群につながる場合があります。

自分の姿勢をチェックしよう!

一度自分の姿勢をチェックしてみてください。
以下の項目の一つでも当てはまると、頸椎の動きに問題があるかもしれません。
□まっすぐに立ち真横から見ると、頭だけが前に出ている
□頭を上げ下げしたときに、真上を向くことができない
□左右に回したときに回り方に差がある
項目に当てはまった方は首猫背やストレートネックの可能性が高く、全身のバランスが崩れ、骨盤などのゆがみを併発してしまうので注意が必要です。

首の緊張を緩める簡単ストレッチをご紹介!

誰もが経験する「首こり」ですが、放置しておくと身体のさまざまな不調につながりかねません。
本体は首への疲労が蓄積する前に、こまめに休憩をとってストレッチでほぐしたり、首まわりを温めたりしてケアするのが理想的です。
そこで、スキマ時間で簡単にできる首猫背やストレートネックにおすすめのストレッチを一つご紹介します。
【胸鎖乳突筋リリースストレッチ】
鎖骨から頭蓋骨の側頭骨に付いている胸鎖乳突筋を左右両方ともリリースしていきます。
リリースするのは下から上に向かって行います。
1.右の胸鎖乳突筋の場合左を向く
 胸鎖乳突筋が浮き出てくるので、親指と人差し指でつかむ
2.前を向き、つまんだまま上下に筋肉を揺らす
3.鎖骨のほうから、耳の後ろまでの胸鎖乳突筋をリリースする
4.反対側も同様に行う
ぜひ一度お試しくださいね。
時間がない方は、筋肉を収縮させる低周波が搭載されたネックマッサージャーや、温めグッズを活用するのもおすすめです。
低周波治療器とは?
微弱な電気(低周波・EMS)を人体に通し、その刺激で筋肉を直接マッサージして、
興奮した神経をしずめ、血行を促進し、コリによる痛みなどが自然に回復するように 手助けする物理療法です。
PCやスマホが普及している現代では、多くの人が首こりの症状に悩まされています。
頑張りすぎる「首」を意識してケアするよう心がけて、慢性化・重症化する前に対処していきましょう!