光脱毛でよく聞く「IPL」ってなんのこと?本当に効果はあるの?

2023.05.29
最近は脱毛サロンに通うことなく自宅でケアしている人が増えています。
カミソリ、シェーバー、除毛クリーム、ワックスでのムダ毛ケア以外に、毛が生える周期を遅らせて美肌にも効果的な「家庭用光脱毛器」も人気です。
光脱毛器はIPL(インテンス・パルス・ライト)を採用しているメーカーが多いのですが、機器によってその性能は大きく異なるため、実際、どうやって選ぶかお困りの方もいらっしゃると思います。
そこで、本記事では、より効果の高いIPL光脱毛器とはどういったものかをご紹介します。

「IPL」の仕組み、メリット、デメリットは??

●IPL脱毛の仕組み
IPL脱毛は、毛幹に存在するメラニン色素に熱ダメージを与えることで毛を生えにくくするという仕組みです。
<基本サイクル>
1.成長期の毛にメラニン色素が吸収する光を照射し発熱させる
2.毛乳頭のタンパク質がダメージ受け、毛の発生周期が遅くなる
3.毛が生えにくくなり毛穴が収縮するため、黒いポツポツが目立たなくなる
●IPL脱毛のメリット
・濃く太い毛に効果的
・比較的早く効果を実感できる
・広範囲に照射でき短時間で脱毛ができる
IPL脱毛は毛のメラニン色素に反応するフラッシュを照射するため、濃く太い毛に効果的で比較的早く効果を実感できます。特に毛の太さや毛量次第では、目視でも効果を実感しやすいです。
さらにIPL脱毛は他の施術と比べ広範囲に照射することができるため短時間で施術ができるという点もメリットです。
そのため、IPL脱毛はサロンの光脱毛の中でも多くの実績を持つムダ毛ケア方法です。
使用を続ければ毛の生える周期を遅らせることができるので、ムダ毛ケアが面倒な方や、シェービングなどで肌のざらつきやごわつきが気になる方におすすめです。
●IPL脱毛のデメリット
・冷却方法によっては痛みを感じやすい
・白髪や薄い色の毛には効果が低い
・永久脱毛はできない
VIOなどの毛が密集している問いに照射をすると、人によってゴムで弾かれたような痛みを感じることがあります。そのため、冷却効果の高い機種を選ぶ必要があります。
また、IPL脱毛はメラニンに反応する光を照射し毛の発生を抑えるという脱毛方式なため、白髪や金髪などのメラニンの薄い毛には濃く太い毛ほど効果が期待できません。
IPL脱毛は医療脱毛と違って永久脱毛ができるわけではありません。しかし、毛の発生周期を遅らせほとんど目立たない状態にし、お手入れを楽にすることは可能です。
継続して使用することで、理想のツルすべ肌は十分に実感できることでしょう。

効果のある「光脱毛器」とは?どうやって選べばいい?

家庭用光脱毛器を選ぶ重要なポイントは
・効果
・痛みの少なさ
・使いやすさ

の3点です。
理論からいうと、照射する光のエネルギー(J:ジュール)が高いほど、より効果が高い脱毛が可能です。
光エネルギーが低いと効果が半減してしまったり、効果を感じるまでに時間がかかったりすることがあります。この光エネルギーはメーカーや機種によって大きく異なることがあるので、光脱毛器を選ぶ際は必ずチェックが必要です。
では、なぜ光脱毛器によって光エネルギー(J:ジュール)が異なるのでしょうか?
理由として、どれだけ光エネルギーを出力できるかは、「冷却機能の良し悪し」で決まることが挙げられます。冷却機能がない機種や弱い機種はやけどの危険性が高まるため、光エネルギーを必然的に抑える必要があります。逆に、冷却機能が優れた機種は、肌ダメージを最小限に抑えながらも強い光エネルギーを照射することができます。
よって、IPL光脱毛器の効果は、その冷却機能スペックの如何によると言えるのです。
冷却機能が優れていると、IPL脱毛の特徴である灼熱感や痛みを感じにくくなります。
皮膚表面を十分に冷やしながら照射することで、肌をダメージから守り、熱によるダメージをターゲットであるメラニン色素のみに与えることができるのです。
また、使いやすさも継続するうえで重要なポイントです。機器が大きすぎたり、重すぎたりすると当てにくく、手が疲れてしまうためケアがしにくいですね。連射の有無も重要なポイントです。滑らせるように動かすだけで広範囲を一気にケアできる連射機能は、時短にもなりますし、光も均等に照射できるので効果が出やすくなります。
●照射回数
毛の量や照射する範囲、光脱毛器の照射可能面積にもよりますが、1000~2000ショットほどで全身に照射が可能なものが多いようです。
照射回数が30万回の機種であれば、1回1000ショットとして300回のお手入れが可能。1か月に2回使用しても約12年間半も使える計算になります。
●美肌機能
光脱毛器で美肌になれると謳っている光脱毛器も多々見かけます。
IPLの波長は500~1200nmを採用している機種が多く、この波長の中にはシミを破壊したり、コラーゲンの生成を促し小じわを改善したりする波長も含まれています。定期的に長期間継続すれば、この効果は表れてくると言えるでしょう。
ただし、IPLには、肌にダメージを与える波長も含まれています。逆効果になってしまわないよう、必ず使用する機器の取扱説明書で使用頻度を確認し、照射のしすぎには注意してください。
おすすめなのは、美肌専用のアタッチメントが付属している光脱毛器です。肌ダメージを抑える波長をカットし、美肌に必要な波長だけに絞って照射できるものは、コンスタントに使用できるため、より早く効果を実感できることでしょう。
美肌専用波長(DPL)についてはこちらから
多くの脱毛サロンで取り入れられている「IPL脱毛」は、家庭用光脱毛器などでも気軽に体験できる脱毛方法です。
医療脱毛より刺激が少なく、光脱毛の中では脱毛効果を感じやすいという特徴があり、脱毛初心者でも挑戦しやすくなっています。
脱毛を考えている人は、今回紹介したメリット・デメリットをふまえて自分に合う脱毛方法を見つけていきましょう。