女性の尿漏れの原因は骨盤底筋にあった!
尿漏れ改善をサポートする「ケーゲル体操」とは?

2024.08.07
30代以上の女性の6割が経験したことがある、身近な悩み「尿漏れ」。
ただ、尿漏れの悩みを相談・受診することを「恥ずかしい」と感じる方も多く、現状は専用のパッドやパンツで防いだり、薬やサプリメントに頼ることもしばしば…。
しかし、上記のような方法だと根本的な改善には繋がりません。
尿漏れの主な原因は、骨盤底筋の弱体化や機能の低下です。この筋肉群が弱まることで、尿道や膀胱の支持が不足し、尿のコントロールが難しくなることがあります。
予防するには、骨盤底筋トレーニングなどで骨盤底筋を鍛える必要があります。

骨盤底筋とは

骨盤底筋とは「骨盤の底(下部)にある筋肉の総称」です。複数の筋肉の総称であることから「骨盤底筋群」とも呼ばれます。
骨盤底の部分には筋肉・靭帯・組織がハンモックのように広がっており、骨盤内にある子宮・膀胱・直腸といった臓器を支えています。
この骨盤底筋が緩むと、尿漏れや頻尿という尿トラブルが起きやすくなり、さらには、猫背になり呼吸が浅くなったり、姿勢が崩れやすくなったりして、ぽっこりお腹、タレ尻、猫背やO脚・X脚、太脚などボディラインにも悪影響を及ぼします。

骨盤底筋が弱くなる原因

骨盤底筋は日々の生活の中で意識的に動かすことが少ないため、ちょっとした癖や生活習慣でゆがんだ状態のまま固まってしまいます。
骨盤底筋が弱くなる原因としては、以下のようなものがあります。
妊娠・出産:重くなった子宮を支えたり、赤ちゃんが膣を通るため、骨盤底筋には多くの負担がかかります。その結果、骨盤底筋がたるんでしまい、出産後に尿漏れが起きやすくなります。
加齢:腕や脚など他の筋肉と同様、年齢とともに筋肉の強度や柔軟性が低下するため、尿漏れのリスクが増加します。
肥満:過体重の場合、骨盤底筋への負担が増し、筋肉の弱体化を引き起こすことがあります。
その他、運動不足や長時間のデスクワークなども骨盤底筋が弱まる原因として挙げられます。

骨盤底筋のトレーニングと尿漏れの予防

定期的な骨盤底筋のトレーニングは、筋肉を強化し、尿漏れのリスクを減少させる助けになります。これは特に妊娠中や出産後、更年期において重要です。その骨盤底筋のトレーニング方法として最も広く知れ渡っているのが「ケーゲル体操」です。

ケーゲル体操(骨盤底筋体操)のやり方

ケーゲル体操は骨盤と腟の筋肉を強化させるため、尿漏れの防止に効果があるといわれています。また、ケーゲル体操は骨盤底筋を鍛えることで便秘を改善したり、姿勢を良くする効果があると言われています。
ケーゲル体操は特別な道具やスペースを設ける必要がなく、テレビを観ている間や洗濯中など、スキマ時間を利用して手軽に実践できるのが魅力です。効果が実感できるまでには時間がかかるので、日常生活にケーゲル体操を取り入れて継続してみてください。
体操の方法は以下のとおりです。
①:「排尿を途中で止める」イメージで腟と尿道のあたりを収縮させる
②:①の体勢を約10秒間キープし、その後力を抜いて10秒間静止させる
③:①~②の動きを10回繰り返す。
①~③を行う際には、自然な呼吸を維持して、無理なく筋肉を使うことを意識します。
ケーゲル体操を行う時に一番大切なポイントは、骨盤底筋を意識して動かすことです。
最初は少しずつ始め、徐々に回数や時間を増やしていくと良いでしょう。
ケーゲル体操は主に女性に対して推奨されることが多いですが、男性にも同様に有効です。特に妊娠中や出産後の女性、加齢による筋力の低下を感じる人にとって、健康な骨盤底筋群は重要な役割を果たします。

効率重視にはEMS機器もおすすめ

「骨盤底筋トレーニングをしてもなかなか効果がでない」「毎日継続するのが大変」そんな声も多く挙がるのが、骨盤底筋トレーニングの課題でもあります。
そんなお悩みには、EMSを使った骨盤底筋トレーニングがとても効率的・効果的でおすすめです。
EMSは、直接筋肉に電気刺激を送ることで筋肉の収縮を促し、トレーニング効果を得ることができるマシンです。
EMSでの骨盤底筋トレーニングは、筋肉そのものを電気刺激で動かすので骨盤底筋全体に効果が期待できます。
自身での骨盤底筋体操で思うように効果が感じられなかった方は、EMSでの骨盤底筋トレーニングを試してみてはいかがでしょうか。

最後に

骨盤底筋の強化は尿漏れの予防に効果的であり、特に特定のライフステージ(妊娠中、更年期など)で重要です。自分に合ったトレーニング方法を取り入れて、骨盤底筋を健康に保ち、快適な毎日を過ごしましょう。