第三者機関におけるNIR近赤外線光技術の美肌効果検証結果

2023.09.28
脱毛効果や美肌効果があり、現在多くの光美容器に採用されているIPL方式。
このIPL波長のうち、より深くまで届き水分に作用する光を抽出したものをNIR(近赤外線リフトアップ)フラッシュといいます。
皮膚の中深部に熱を発生させることで、老化で緩んだ線維やコラーゲン線維を引き締め、産生を促進。その結果、若々しいハリのある肌とスッキリとしたフェイスラインを同時に実現すると言われています。
今回、『MYTREX』を製造・販売する株式会社創通メディカルは「NIR」近赤外線光技術の効果検証のため、シワ(深さ・数量・体積・面積・長さ)、キメ、ツヤ、なめらかさ、かさつき、弾力性、引き締まり感、および真皮において計28日間の追加試験を実施し、最短14日間の使用から美肌効果を示すことを確認しました。

■検証概要

本試験は、不適格症例がないと認められた22名に対しNIR波長を計4週間、ハイパワーモードにて顔全体に照射し行われました。
使用前と使用後を比較検証し、シワのSEW値は16.5%減少、深さ・数量・体積・面積・長さにおいてもそれぞれ有意な変化を確認しました。
また、肌のキメ・ツヤはそれぞれ12.5%と14.44%、なめらかさは8.14%改善しました。弾力性(R7)においては11.12%、皮膚のもたつき感も9.15%改善したという結果になりました。
さらに、かさつきや乾燥の度合いを示す鳞屑(SEsc)の項目においても有意性を示し、NIR光美容の総合的な美肌・エイジング対策への効果が期待されます。
図1 NIR照射による検証結果概要
期間:計28日間(2023/ 6/27~7/25)顔全体に使用し測定。
被験者:計22名(女性、年齢27~50歳)
DPLにも同様の美肌効果がありますが、弊社の実施したDPL効果試験と比較すると以下のことが推測されます。
第一回目試験のDPL検証結果はこちら
第二回目試験のDPL検証結果はこちら
・両者を比較するとDPLの方が、赤みや黄みに効果がある(ニキビ跡など)
・NIRの方がハリやシワ、鳞屑(乾燥)に効果がある
今回の試験で確認ができた、特に突出したNIR美肌効果の試験結果を以下に列挙いたします。

・シワの深さの変化

22名の平均値において、シワの深さは使用前の49.05に対し、14日後に45.82(-6.58%)、28日後には45.18(-7.88%)に改善しました(図2)。
図2 NIR照射によるシワの深さ変化
*表示:有意差あり(p<0.050)

・シワの個数の変化

シワの個数において、22人使用前の平均値3.05に対し、14日後は2.68(-11.94%)、28日後には2.55(-16.42%)に減少し、最短14日間の使用でシワの個数改善において有意性があることがわかりました(図3)。
図3 NIR照射によるシワの個数変化
*表示:有意差あり(p<0.050)

・シワの体積・面積の変化

シワの体積、面積、および長さにおいても、28日間の使用でそれぞれ-10.34%、-15.19%、-16.11%と減少し、全体的な改善が確認できました(図4)。
図4 IPL照射によるシワの個数変化
*表示:有意差あり(p<0.050)

・弾力性の変化

肌の弾力性を示すR2 、R5 、R7値においても最短使用14日後から増加がみられ、28日後には全項目にて有意性を確認しました(図5)。
図5 NIR照射による肌の弾力性の変化
*表示:有意差あり(p<0.050)

・真皮層の厚さ・強度の変化

真皮は表皮の内側にあって、コラーゲンやエラスチンなどにより肌(皮膚)を支え、その形や弾力を保つ働きがあります。その真皮の強度において、使用前の平均22.73に対し、14日後は33.24(19.86%)、28日後は40.41(45.71%)に改善し、有意な結果を示しました。
真皮の厚さにおいては、有意性の確認までには至らなかったものの、14日後は1.73%アップ、28日後には5.37%アップしていることが分かりました(図6)。
図6 NIR照射による真皮層の変化
*表示:有意差あり(p<0.050)
また、皮膚真皮の断面画像より、コラーゲンの増加も確認されました。コラーゲンの抜けは減少し、より良好な皮膚であると判断されます(図7)。
図7 NIR照射による真皮層断面の変化
(黄色:コラーゲン密度高、緑:コラーゲン密度低)

・被験者の実感調査(28日後)

実感調査ではすべての参加者(100%)が使用時の痛みを感じなかったと回答。また、熱くないと回答したのは91%でした。さらに、キメ・なめらかさ・美白効果・弾力性・シワの改善において、22人すべて(100%)の参加者が効果を実感したという結果になりました。これらの調査により、28日間の使用で多くの参加者においてさまざまな皮膚悩みが改善したことが推測されます。

■結論

NIR波長を継続的に使用することにより、最短で2週間後から様々な皮膚の改善効果および美肌効果が確認されました。また、試験期間中に肌に異常を訴える者はいなかったので安全性に関して問題ないことも確認されました。
『MYTREX』は、自宅で安全に行えるエイジングケア・美肌ケアとして、今回の知見に基づきお客様に効果的な製品の提供につながるよう、さらに進化した光美容器の開発を進めていきます。
※本検証については医療行為や効果を保証するものではありません。